Lamp Eye 「証言」について

次のような記事を見たので、何のトクもないが正してみよう。嫌味にならなきゃいいけど。


RINO,GAMA,DJ YASで結成された『KAMINARI』の”証言”をLAMP EYE名義でCD化したものです。客演として、現在”KAMINARI-KAZOKU.”であるYOU THE ROCK,GK MARYAN,TWIGYが、更にZEEBRAとDEV-LARGEが参加し、非常に豪華な7人が揃った超名曲と言われる一曲で す。

 じゃんじゃか放浪記 − LAMP EYE 「証言」
 http://babysmoker.blogtribe.org/entry-4666894dd7666862cbb1ab4728cc54d6.html


そうじゃなくて「リノ、ガマ、ヤス」で「ランプアイ」なんですよ(ランプアイ名義では「証言」の前に「下克上」というシングルあり)。で、現「雷家族」が当時の「雷」の現在形なの。

カミナリはもともとはユウザロックが音頭をとって、テレビの「浅草橋ヤング洋品店」(後の「ASAYAN」)のラップコンテストにラッパー大勢で束になって応募したのが始まりだそうなのね。その元になったのは当時ユウザロックが主催してた「亜熱帯雨林」〜「ブラックマンデー」というクラブパーティなの。


今の目で見ればジブラとデブラージは違和感があるかもしれないけど、当時はみんな仲良かったんだ。まだ誰も売れてなかったから「カミナリ=日本語ラップの(東京の)アンダーグラウンド・オールスターズ」って感じでした。おれの記憶では「さんピンCAMP」のビデオと「証言」CDシングルは発売日は同じ(頃)だった。発売日に買いたくって走って買いに行った憶えがあるもの。

で「証言」のアナログはその年の前半に出てる。雑誌とかでもポチポチ話題になってて、「フロント」誌(今の「ブラスト」)でのジブラの連載(ジブラがアメリカのラップの歌詞を解説する連載をしていたの)では「証言」の歌詞を全部書いて紹介したんだよ。そのときの記事を引いてみよう。



連載7回目にしてついに日本語だあ! 読者の中には「うぜえ、出たよ、ジブラの日本語プッシュ」とか思った奴もいると思うが、うざいのはお前だ。このコーナー読む奴はリリックの内容が知りたくて読んでる訳だろ? ならば一聴してわかる日本語ラップをなぜ聞かない? 欧米至上主義に踊らされて恥ずかしくないのか? とかまあ、説教始めても仕方ないのでわかりやすく説明すると、Ken-Boのミックス・テープにも日本語の曲が何曲か入ってたりするが、それと同じだ。対訳じゃ韻も踏めないし、ウータンの時みたく「黒人の若者に真実を…」とか言われても困るだろ。と言う事で、記念すべき一曲目に選ばれたのがこの曲"証言"だ。日本語ラップ・ファンなら誰でも知ってる曲だが、それ以外の人にとってはどうか。今回はあえて曲の説明をしないので、色々と想像力を働かして欲しい。今のところは12インチのみで、初回プレスはすべて完売。そろそろ次のプレスが出るが売り切れ必至。見たら買え。そんな感じで、これからもたまに日本語のリリック扱うんで、よろしく。

 『フロント 1996年7月号』 P.88「WORLD IS BOND Vol.7」より


シビレたね「うざいのはお前だ」。なつかし。ああ、つい全文引用してしまった。でも96年前半のジブラの日本ヒップホップシーン認識がわかって興味深いなと。9年前だよ。感慨深いなと。


こういうの、折にふれて掘り返したほうがいいのか。どうなのか。気分的にはそんなことがしたくなるときもあるんだけどさ。


はてな「試し」の一本目でした。


証言

証言

  
下克上

下克上