昨夜「三上敏視のお神楽ビデオジョッキー」見てきた

えらく面白くて興奮した。

特に「大元神楽」で天蓋が上下に暴れまくる光景、見てるとなんかグフフフと笑いが漏れてしまって「おもしろい〜、なんでおもしろいのかわからんけどおもしろい」とアホのように口走ってしまったがよ、ありゃなんか、赤ん坊が喜ぶヤツがあるじゃん、天井から吊るすやつ。『仁義なき戦い』のラストで松方が撃たれる前にオモチャ屋で買うやつ。あれ見て赤ん坊が喜ぶのに近い快感があるな! つーかあれPファンクのマザーシップだぜ! 3次元上下のビジュアル刺激、あんな見世物、外国にも現代日本にも他にないんじゃないの。


あとその「大元神楽」での神懸かりのシーンを始めとして「日本の神さま」が映像でいっぱい見れたのはよかった。「ああ『日本の神さま』ってこんなふうなんだな……」っていう感想なんだけど、「八百万の神」つーのは「フツーにいっぱいそこらにいる」ってことなんだなーって実感できた気がして、いや知識としては知ってるような気がするけど、実物は見ないじゃん? 「はい、コレが神さまです」っていう見せてもらい方はあんまりしたことないじゃん。それを連発で全国的にアレコレ見せていただけたのが、ひたすら面白かったなあ。「神さまとの付き合い方」とかもさー。


大体どこでもアバレてんのね神さまは。「ウワー」とか言って走り回ってひっくり返って大暴れしてんの。それを「まあまあ」つって酒飲ましたりして落ち着かして、御言葉を頂戴したりして山とかに帰すというパターンをどこでもやってるんだけど、それってなんなんだろうね? 神さまは酒乱の親戚のオジサンかよとかも思うんだけど。

ウーンあの神々が、たとえば「天災」であったり「自然」というか「自然の摂理」であったり、つまり常日頃は日々の糧やら豊かな実りをもたらしてくれながら時折は凶暴な牙を剥いてすべてを根こそぎ奪い取って行くという、気まぐれな大きな存在を象徴しているのだとすれば「酒乱の親戚のオジサン」というタトエは思いのほかハマるのかもしれんね。


参照:

●MICABOXの井戸端 - 大元神楽(三上敏視さんのブログ)
 http://d.hatena.ne.jp/micabox/20061119

●神楽の里(大元神楽のHP)
 http://kaguranosato.rainy.jp/kagura/k_index.html